2014年11月10日月曜日

僕は ついてゆけるだろうか 古本祭りの楽しさに  ~神田古本まつり&神保町ブックフェスティバル 2014~




 年に一回

   人生は一度


      何を畏れる事がある?



         貯金を下ろせ

          棚を見ろ



             手に取れ

              決して迷うな



               買わねば読めんぞ


                読めねば悔いるぞ!






             買え!!




           そのイベントは・・・




      『神田 古本まつり』!!!














・・・・・・というわけで、今年も
神保町の古本祭り&ブックフェスティバルで入手した本達を
備忘録も兼ねて、ちょっとだけ掲載しておこうと思うんだがネ。




2014 神田古本祭りとブックフェスティバルの本の写真
「2014 神田古本祭りとブックフェスティバルの本 一部」




今年は初っ端の特選古書即売展とセンスの合う某店でいきなり卍解、
高額本を二冊ドカンドカンと買っちゃって予算の大半を消耗しちゃったのと
タヌキ、ワニ、ミニサラ等の豆本にあまり出会えなかった事、
唐突にテナーサックスが欲しくなっちゃったので無茶なお金の使い方を控えた、
等々の理由により、買った本の点数はいつもよりだいぶ少なめです。

数か月前に別ルートにて、とある縮緬本を入手したので
今回はこれも気合で我慢しましたよ(`・ω・´)


とりあえず、まずは高額本、一冊目。




Night and the Cat 表紙カバーの写真
「Night and the Cat 表紙カバー」


うわぁ、出た( ;´Д`)


Night and the Cat、1950年版!


これはですね、Elizabeth Coatsworthさんの優しい詩に
藤田嗣治さんによって描かれた猫の挿絵が添えられている本でして、





「Night and the Cat」 Meeting by Nightのページの写真
「「Night and the Cat」 Meeting by Night.」




この本については古書というより、
どちらかというと「VERVE」や「Derrière le miroir」のように
美術品としての価値の方が強いかもしれません。


出回っているので割とよく見かけるのは、藤田嗣治さんの猫絵だけを切り取って
額装して「1ページん万円でござい」というもの。

あとは海外なんかで表紙ヨレヨレ、中に謎のシミがついてる、みたいのは時々見るかな。


とにかく、ここまで綺麗な状態の本を、もちろん安くはないけどさ、それでもあんな、
度胸一発で手の届いちゃう値段で売るのは、本当にやめて欲しいです。


こういうのはもっとこう、店主さんが自慢げに見せびらかす用に
「何十万円」という全く売る気の無い値札をつけておいて、
俺らはため息交じりに眺めるだけ、みたいな状態で管理しておいてくれないと。


古本は、古本自身が持ち主を選ぶような所がある、と俺は思っているので
このレベルの本は俺みたいな半端者が手にするもんじゃない、と本当は思うんだけど
でも、もしも、万が一この本がバラバラにされたら、と思うと
なんかもう、気が気じゃなくってさぁ(ノД`)


表紙カバーも本当に綺麗だし、きっと今まで大切にされてきたんだろうと思います、
俺も高級ワインと同じように大切に扱いますので、前の持ち主さんはご安心を。



 ・・・古本祭りには関係ないですが、藤田嗣治さんに関わる話で
これは日本のネット界では意外と情報が少ないようなので
以前手に入れた藤田コレクションから一つ、おまけでweb上に展示しておきます。





藤田嗣治 蔵書票の下書きの写真
「藤田嗣治 蔵書票の下書き」




藤田嗣治さんの蔵書票(Exlibris)の下書きです。
もちろんリプリントですよ(´∀`)

これねぇ、詳しい話のいきさつなんかは忘れちゃったんだけど、
Dr.Morisotという蔵書票作家さんに、藤田嗣治さんが蔵書票の作成を依頼した時の
下書きらしいです。

完成した蔵書票は、どこかに存在するのかなぁ・・・俺は一度も見た事ないです。

藤田さんすごい器用なんだから、自分で作っちゃった方が早そうなんだけどね。




そして、もう一点の高額本はこれ。





「木村伊兵衛写真集 パリ」の写真
「木村伊兵衛写真集 パリ」



木村伊兵衛さんがパリで撮ったカラーの写真集です。
珍しいでしょ?

高額だって言っても、これは見つけたら買える時に買っておかないと、
何年か前にも同じカラー写真集が出たみたいだけど、
それだってあんまり見ないもんねぇ。

これは1974年に発行されたものです。


いやぁ、買って良かったですわ、これ。

やっぱり伊兵衛さんの写真は
街の匂い、風の肌触り、人の息吹、体温が伝わってくる。

そしてパリの洗練された空気感とパステル調の色が、実に、合うんだ。

現代の、全てがきちっと写る高性能カメラ&レンズでは写せないものが、写って息づいてる。

モノクロだけじゃなくて、カラーもこんなにいけるのかよ~
ほんと、まるで追いつかないなぁ~(´-ω-`)


この写真集は、写真だけじゃなくて
最後に少しだけだけれど、伊兵衛さん本人の談話が載ってるのも大きな見どころです。

これだけの写真を撮れてるくせに、伊兵衛さん本人は
アッジェさんやロベール・ドアノーさんに追いつかない、うまく撮れないと凹んでいたり、
仲良しなロベール・ドアノーさんの車で撮影に行ったり、いじられたりした時の話や
あるいは、この淡く渋い色彩を伊兵衛さんは気に入ってるのに
フイルムを提供した富士フイルムの人は「コダックみたいに派手な発色しないなぁ」と
クヨクヨしている話など、写真好きな方にとっては興味深い話だらけだと思います。

(ちなみにカメラはニコンSとライカM3、
フイルムは54、55年がフジのリバーサルでASA10(!)、
60年はフジのASA32とコダックのリバーサルを少し、だそうです)





東京 一九四五年・秋の写真
「東京 一九四五年・秋」



・・・これも重要な本だと思うので軽く載せておこうかな、
上は1946年発行の「東京 一九四五年・秋」という本です。


本の中には書いてないけど、この写真を撮ったのは
なんと木村伊兵衛さんと菊池俊吉さんです(当時、この文化社に所属)。

タイトルの通り、終戦直後の東京各地にて
全力でエネルギッシュに生きる人々の様子が見事に捉えられています。


例えば上の写真は古本祭りが行われたのと同じ東京・神田の様子ですが、
「焼けのこつた神田の本屋街は、身うごきができないほどの人の波」
が押し寄せて大賑わいだったそうです。


戦争に敗れ、明日の食べ物を確保する事さえ容易ではない状況だろうに、
すぐ本を買いに行く。

なんだか、わかりますよね。

人が生きるために食糧を得るのが不可欠であるのと同様に、
人が人で在るためには、本に刻まれた心が必須の栄養素なんだろうと思います。





あとはブックフェスティバルから何点か・・・


まずは絶対これだな。



新訂 原色 牧野和漢薬草大図鑑の写真
「新訂 原色 牧野和漢薬草大図鑑」


ついに買ってしまった「牧野和漢薬草大図鑑」!

これ、いつか買っちゃうんだろうな~、と毎年毎年思っていた
薬用成分を持つ植物のフルカラー大図鑑です。

「牧野」の名を冠しながら、もはや文中のどこにも
牧野富太郎先生の名前が出てこないという・・・(;´∀`)


ともかく、薬草の図鑑として実用性はもちろんバッチリだけど、
美しい花々の絵を眺めているだけでもウットリです・・・本当に綺麗だよなぁ・・・。

ただパラパラとページをめくるだけでもこれが実に面白くて、
例えばバナナやタンポポ、サボテン等の全く想像していなかった植物だけでなく、
むしってもむしっても毎年毎年節操無く生え続ける
クズ、ヒルガオ、ハマスゲ等の雑草にまで様々な薬効成分が含まれているそうで、
そこら辺で何気なく育っている雑草を見る目が180度変わりそうですよ。



あとは・・・これなんか面白いよね!



渡る世間は鬼ばかり 中華「幸楽」のレシピの写真
「渡る世間は鬼ばかり 中華「幸楽」のレシピ」



はい、ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」に登場する
皆様ご存じ、中華料理店「幸楽」のレシピです、おいしそうでしょ!!

もう一冊、お食事処おかくらのレシピもセットで入手しましたよ(´∀`)


勇さんと五月さんが幸楽秘伝のラーメンスープや餃子、
肉野菜炒め等のメニューだけでなく、いつも小島家で食べているお夜食の作り方まで
ワンポイントコメント付きで丁寧に教えてくれます。


だ~超美味しそ~(人´∀`).☆.。.:*・゚


チャーシューの作り方なんか、マジで参考になりますφ(.. )





この他に買った本は


・「こどもたち」 土門拳

・「東京日和」 荒木陽子 荒木経惟

・「手裏剣術入門」 命府真影流宗家 染谷親俊

・「新装版 オイラーの贈物」 吉田武

・「マヤ文字を解く」 八杉佳穂

・「呪術者になる!」 宮島鏡

・「「むだ」と「うがち」の江戸絵本」

・「原文&現代語訳シリーズ 古今和歌集」 片桐洋一


などなど。
(諸事情により載せられないものもいくつかあり)


とにかく、今年も本当に良い本達に出会えました。

超幸せ。


そして(今の所)、これらの本を新たに持ち込んでもまだ、
我がアジトの床は抜けないようです。

日本の大工さんが作った家は実にしっかりしてやがる、お見事、うん。



来年もまた、良い本達に出会えますように。





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